2004年11月。いや12月だったか。10月生まれのその男の子は、我が家で大歓迎された。
くーーーっ。かわいいぃーーー(*´Д`*)
みんなで愛情たっぷりに育てました。しつけもちゃんとしたはずでした。
が…。
なぜか変な子に育ってしまったのです。誰かが家のそばを通るだけで狂ったように吠え、他人に牙を向け、家族にでさえ、何の前触れもなく噛みついたりすることもありました。
調教師の人によると、彼は極度の怖がりなのだとか。怖いから、とりあえず吠える。噛みついてみる。でもそれじゃあ駄目に決まってます。私たち家族は必死にしつけし直し、大丈夫なんだよと言い聞かせ、可愛がるようにしたのですが、なかなか治りませんでした。
そのうち私はスペインへと旅立ってしまい、それから彼の素行は悪くなるばかり。家族や遊びにきた親戚、挙句の果てには近所の人にまでけがをさせてしまい、だいじに至ることはなかったとしても、もうどうしようもないと、母は悩みに悩んだ挙句、保健所に電話をしました。
これまでの経緯を話すうちに、涙があふれてしまった母。
「もうどうしていいのか分からないんです…」
出来ることはすべてやった。でもこれ以上どうしようもできない。やっぱり人間と犬では、分かりあうことは難しい。
保健所の方は、母の話を聞いて、やさしく慰めてくれ、そして倫太郎を引き取ると言ったそうです。「多くの方が、ペットが少し悪さをしたり、ちょっとわずらわしくなっただけで保健所に持ってこようとします。でもそんなになるまで頑張られたのなら、もういいですよ。もう苦しまないでいいんですよ。どうしようもないこともあるんですから」と。
母はその保健所の方のやさしい言葉に心慰められ、元気が出たのでしょうか。
結局倫太郎はまだ家にいて、相変わらず馬鹿をしています。
でもなんだか少しずつは、本当に少しずつだけど、いい子になっているような気もするんです。
まだまだ気をつけなくてはいけないことがたくさんあるけど、でも私たち家族が彼を本当に大好きだということ、頑張ってお世話してるんだぞ!ということ分かってくれてるといいな。
そして、この家に来て良かったなと思える人生にしてあげたいなと思うのです。
ま、そうは言っても今私はこっちにいるので、妹たちの苦労が絶えないと思いますが…
帰ったらねーちゃんが散歩行くから!もうちょっと待っててください。
それでは冬の倫太郎写真集。

毎年ヒーターが出るとこうします。ぴったりくっついて頭をのせるんです。っていうか焦げるよ。そしてなんか間抜けだ…。
妹と。ていうかこれ今年の2月だ…。分かりづらいけど、こういう申し訳なさそうな顔をするんです彼は。いつも。
感動的な抱擁シーン!?かと思いきや、目が明後日の方を向いている倫太郎…
「あんたねぇ!いつまでもそんなんでいいと思ってんの!??」
妹に説教され、反省している倫太郎。うぷぷ…かわいーー
最近はほぼ毎日、実家とスカイプで話すのですが、妹たちが楽しそうに倫太郎とじゃれあっているのが聞こえてきます。
「ちょっとぉ、臭いから近寄んなよ!」
「リビングのドア開けたら閉めろって言ってるでしょ!バタン(廊下に締め出された音)」
「(吠えまくってる彼に)あーっ!もう!うるっせぇなぁ!!」一番下の妹は口が悪いのです。
嫌われているかと思いきや、3番目の妹は彼を溺愛している。
「リンー!あーっ、かわいいぃ~。この匂いがかわいいぃ~」彼女は変態です。
2番目の妹は、もともと動物を触ったりするのも嫌な子で、犬を飼うことはいやいや同意したはずなのに、たぶん一番倫太郎とそりが合ってるような気がします。干渉しあわないところが。彼女も少しずつ、倫太郎を可愛がっていたりするので、そんな様子がほほえましかったり。
長くなりましたが、結局のところ言いたいのは、よく言われているとおり『犬は飼い主に似る』ということ。
こんな変な家だから、倫太郎も変になってしまったのでした。
変でも馬鹿でも、大好きだよ!!
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